なんとなく人口減少で需要減りそう・・・
不動産投資をする際に、「日本は人口減少してるし、需要減りそう。将来が不安」って皆さん思ってませんか?
なんとなくではなく、しっかり数字を見て分析しましょう。
国立社会保障・人口問題研究所(社人研)では5年に一回、国勢調査をもとに、市区町村別の人口推計を実施しています。
詳しい詳細は社人研HPでご覧ください。
こちらにExcelデータで各市町村別のデータがありますので、不動産を購入する前に一度チェックしてみてください。
社人研の推計値を見ると、確かに日本の人口は2010年をピークに減少しています。
2065年には3割ほど減って、8,800万人まで減少すると言われています。

しかし、不動産を購入する際は、日本全体の人口ではなく、購入予定の地域の人口動態を知る必要があります。
今回は東京都心部からの所要時間でいくつかの都市をピックアップし、将来人口推計結果を見ていきたいと思います。
東京の都心部からの距離と人口推計結果
まずは都心、千代田区は?
千代田区の人口推計結果を見てみましょう。
千代田区はこれからも人口が増加し、2045年には2015年の1.3倍になる予測となっています。
まだまだ住居の需要は減ることはなさそうですね。
ただし、コロナの影響でテレワークも増えていますよね。
都心に住もうと思う人が減る可能性は十分に考えられますね。

新宿まで20分、調布市は?
京王線で新宿まで20分の調布市ではどうでしょう。
こちらでも2030年までは人口が増加する予測となっています。
2045年においても、2015年よりも人口は多い予測となっています。

東京駅まで30分、川口市は・・・
こちらも東京のベットタウンとして有名ですが、大きく減ることはなさそうです。
2030年までは増える予測となっています。

東京まで40分、柏市
東京駅まで40分、柏市はどうでしょう。
これまでの都市と比べると少し減少が目立ちます。
とはいうものの、2045年においても2020年と比べた人口減少率は4%程度となります。

東京まで有料特急で1時間、水戸市
東京駅まで有料特急を使い1時間かかる水戸市、東京まで通う人は少ない地域かもしれません。
水戸市では現時点で減少が始まっており、12%ほど減少する予測となっています。
駅から離れた地域では人口減少が大きく影響するかもしれませんので、十分な調査が必要ですね。

関西は?
関東の各地域を見てきましたが、関西はどうでしょうか。
大阪市と京都市を見てみましょう。
大阪はなんとなく東京と同じでまだ人口が増えるのかなと思っていましたが、減少が始まっているようです。
京都市でも水戸と同じ13%ほど減少が見込まれます。


田舎では?
さて、田舎ではどうなのでしょうか。
香川県の綾川市を見てみましょう。
こちらでは30%減少が見込まれ、やはり不動産の需要は大きく減ることが予想されます。

結局どの地域の家を買う?
今回調べてみて、意外と関東近辺は人口が減らないのだなと思いました。
木造で短期(10年程度)の所有を考える場合は、どんな地域でも人口減少の影響は少ないのかと思います。
鉄筋コンクリートの建物等を買う場合は将来的な人口減少を見込んだうえで購入したいですね。
今回は「人口」に着目しましたが、実際には世帯数も重要なファクターとなります。
社人研では世帯推計も実施していますので、購入する際にはチェックしておくとよいかもしれません。
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