第2四半期決算発表
本日8/11、楽天が第2四半期の決算を発表しました。
ここ最近、株価も好調でした。

少ない投資額の中で200株持つアルパカも決算をドキドキで待機してました。
ニュースの見出しは「9年ぶりの赤字決算!」でしたが、中身を見たら、意外と良い内容でした。
全体の営業利益は赤字
事業全体では326億円の赤字でしたが、こちらの内訳をみると、
フィンテック、国内ECは黒字で、モバイルは大きな赤字となっていることがわかります。
それぞれの事業についてみてみましょう。

フィンテック(金融)事業
フィンテックには楽天カード、楽天銀行、楽天証券、楽天ペイ等が含まれます。
カード、銀行、保険事業は問題なく、前年度比で大きく成長しています。
楽天ペイメントは営業利益で-0.6億円となっていますが、昨年度比では+7.1億円となっており、来期には黒字になる勢いです。
フィンテック全体でも前年度比、売り上げ収益で+19.5%、営業利益で+24.2%とコロナ禍でも大きく成長していることがわかります。

国内EC事業
楽天トラベルや楽天GORA(ゴルフ予約等のサイト)はコロナ禍で業績が下がっていますが、国内EC事業は楽天市場やラクマなどコロナ禍で業績が押し上げられた分野では、昨年度比+81億円となっています。
楽天トラベル等大きくコロナの影響を受けた事業を持ちながら、ほぼ去年と変わらない営業利益を達成しているのはすごいですね。

モバイル事業
今回の一番の注目点はモバイル事業。
営業損失で-384億円、今回の決算での赤字のほとんどをこれが占めています。

営業損失が出た大きな理由は基地局建設を前倒しして実施していることによる減価償却の増加です。
この損失に関しては、基地局を建設するときからわかっていた損失ですので、あまり気にする必要がないとわたしは思っています。
モバイル事業に関してはまだ投資段階です。現在サービス開始から100万回線を突破したようです。これからどれだけ利用者が増えるのか、1年間無料のキャンペーンを実施中ですから、来年にどれだけ契約が残るか、ここに注目したいですね。
現時点では、回線状況もあまり問題ないようで、このまま回線は増えていくのではないかと思っています。
KDDIやソフトバンク、NTTも好調ですし、楽天のモバイル事業もこの調子で成長してもらいたいですね。
まとめ
国内のEC事業や楽天証券、楽天銀行、楽天カードなどこのコロナ禍でも着実に成長しています。楽天トラベルなど一部事業で赤字が出ていますが、一時的なものと想定されます。
モバイル事業で投資がかさみ、減価償却費で一気に赤字が出ていますが、モバイル契約者数は着実に伸びています。
無料期間が終わった後にどれだけ人が残るのか、ここがポイントだと思っていますが、モバイル事業はどの会社も今好調ですので、この調子で投資を進め成長してもらいたいと思っています。
株価は現時点で、PTSで今日の終わり値から2%ほどしか値下がりしていません。
おそらく株をお持ちの皆さん、今の赤字はあまり気にしていないのだと思います。
ということでもちろん私もこのまま200株保有します。
モバイル事業が安定し始めるのは3年後くらいだと思っていますので、それまでのんびり気長に持ちたいと思います。
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